結局「トラベリング」ってなんだったの?
僕が一番印象に残ったシーンは間違いなくこれです。
えっ?推し補正が入ってる?そりゃそうよ。
さて、5/29に初等教育ロイヤルを観劇してきました。
舞台、「推し」という概念を作ってから本当に見る機会が増えてきました。
でも、舞台って見ていて自分ができないことをやってるのが本当に面白い。
自分は小学生の時の学芸会で大根を超えた最悪の演技しかできなかったので、
二度とこの世界とは関わらないと決心しました。演技は無理!
さて、それはさておきあくまで僕なりの感覚で本舞台の感想を述べさせてください。
まず純粋に一言言うと
面白かったですよ。
はい、それは疑いようのない事実です。
でも、もうちょっとまだまだ行ける点だってありましたね。もちろんこの世に完璧なんてないですし、
少し述べたいことだってあります。もし、脚本家などがいたら先に言っておきます。
申し訳ありません。あくまで一人の感想なので、気軽に受け流してほしいです。
まず、良かった点からダラッと書きます。
演技力がめっちゃ高かった。
みなさん、キャラがとても立っていましたね。誰一人とて似たキャラというのはいなかったように感じました。
というか、声優さんって本当に演技力が高いですねと感じました。
本舞台は本音漏らせばそりゃ倉知玲鳳さんを拝みに行ったわけですが、
他にも、根本流風さん、小野早稀さん、西本りみさん、櫻川めぐさんが知っている出演者でしたね。
これまでよく見てきた声優さんでしたが、また声だけで演技する領域を超えた素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
今回は申し訳ないですが、上記の方しか演者を把握できていなかったので、それぞれ各々の方についての演技の感想を
根本流風さん
1年生という最小学年を見事に演じてくれました。
普段PPPでみせるようなギャグ根本からは想像も出来ないとにかく明るいキャラでした。
大人にもなってあんなキャラを演じれるのは本当に少数でしょう。それを演じきった根本さんは本当にすごいと思いました。
小野早稀さん
実はキーキャラクターとなっている小野早稀さん、最初ティファニーちゃんを某戦車系アニメに出てくるやつかと思いましたね笑
演技については始めてみましたが、これも根本さんも同じですが、声優さんとは思えない演技力。素敵でしたね。
メンヘラという特異なキャラで演じるのが難しいと思いますが、それを演じる小野早稀さんはもしかしてメンヘ・・・。違うよね笑
西本りみさん
西本さんは他の舞台でもよく呼ばれており、つまりこれは演技力に定評があることに紛れもない証明でしょう。
そんな西本さんの演技力はピカイチ。
特に同級生の死に対してのシーンは圧倒的の一言です。すべての観客を魅了していました。
数ある声優の中でもトップクラスの演技力なのでは?と感じました。そして実は生西本さんは始めてだったのですが、推しになりそう(浮気がひどい)
櫻川めぐさん
2年生のエースです。全身全霊で2年生を考える姿が見事に表現されていました。
本当にこの人初舞台なのか?という演技力でした。
もしかしたらこれを機にさらに他の舞台に呼ばれるのでは?と感じる演技力でした。
僕は推しと同じくらいの演技に印象を持ったのが櫻川さんでした。事務所一緒だし(そこ?)
倉知玲鳳さん
あっ、後で本人に手紙で伝えるので割愛します笑
ただ、最初に述べたセリフが最もインパクトを与えたことだけは言っておきますね。
さて、全体の話をします。
内容としては、純粋に書けば「各学年で校長室目指すぜゲーム」です。
それについて色々な人間関係の揉めなどが非常にリアルに描かれています。まさに日本を描くような。今の社会の縮図を小学生たちに落とし込んだような舞台になっています。
それが殺し合いというちょっと過激な形になっていますね。
僕はドMなんですが、血に染まった人を見るとなんか興奮しちゃうフェチを持っています。最高に気持ち悪いなこいつ
さて、及第点というか、言いたいことを簡単に言わせてください。
まず、僕が簡単に考える「舞台の理想形」ってこんな感じなんですよね
理想形
・頭に伏線がある
・展開が頭に入って来やすい
・パッと見て「今誰が何をしてるのかがわかりやすい」
・ダレない(だらだら進まない)
・所々で笑いポイントを入れる
・別に感動ポイントでもOK
・えっ?まさかの?みたいな展開があれば欲しい(どんでん返し)
・全て舞台の世界線で進むのではなくて、今のリアルワールドの話とかあると面白い
・最後には最高の感動ポイントで綺麗に収めて欲しい。ここが最も大事なのは言うまでもなく
これ書いた時友人に「それドラえもんの映画じゃん」って言われました。
確かにそうだし、僕はドラえもん並びにクレヨンしんちゃんとコナンの映画はなんだかんだで見てきた人間なのでこういうのを望んでしまう生き物なのでしょうか、
今回の舞台にこの理想形で評価してしまうと(これが間違っているなという意見はわかります)
☓頭に伏線がある
△展開が頭に入って来やすい
△パッと見て「今誰が何をしてるのかがわかりやすい」
○ダレない(だらだら進まない)
◎所々で笑いポイントを入れる
◎別に感動ポイントでもOK
△えっ?まさかの?みたいな展開があれば欲しい(どんでん返し)
◎全て舞台の世界線で進むのではなくて、今のリアルワールドの話とかあると面白い
☓最後には最高の感動ポイントで綺麗に収めて欲しい。ここが最も大事なのは言うまでもなく
伏線はなかったですね。でもこれは別になくてもいいかなと思います。他の点でよかったので。
展開と何をしているかについては前提知識をしっかり積めばいけますが、まっさらな状態でいきなしこれを見たら「今何年生と何年生が戦ってるのや」って思います。
それが少しむずかしい。でもそれは前提知識でカバーできるわけですからよいと思います。
だれない、笑いポイント、泣きポイントについては全く文句がありません。
中盤に非常に高い感動ポイント、笑いポイントも用意していて申し分ありません。
次の「まさかの展開」というのは起承転結の転に期待しています。これが少し薄かった。ハラハラも少ししなかったなという感じ。予想どおりの展開という感じは否めません。
リアルワールドの絡みが入ってるのはよかった。アベノミクスの話するの面白いでしょ。
最後が問題です。
ラストがとにかく残念だった。
135分もやったのに強引に丸め込んだ感じ。
途中で「あっ、多分1人だけ残って校長室入って終わるんやな」と思ったらまさにそのとおりだし、ちょっと残念な感じが否めません。
正直最後だけ、最後だけ「はぁ・・・・」という感じでした。
僕の中では2年の最期のシーンで一番ジーンと来て、6年生の最期のシーンでさらにジーンと来て「あぁ櫻川さんと西本さんすごいな」って感じで終わってしまった。
最後のシーンが最も良くあってほしい(最も印象的で感動的であってほしい)のが舞台というか、すべての見世物でそうであって欲しいです。それだけにこの初等教育ロイヤルは残念だった。
「じゃああなたが考えるこの舞台の〆方は?」と言われてもわかりません。ごめんなさい。
でも、その最後のポイントだけ、僕は残念だったなぁと感じました。
それ以外は良かったです。
最後の展開で「結局30人くらいがちょっとエモく死んだだけの舞台」と感じてしまいました。
このラスト、本当に難しいのはわかりますが、脚本家の方には少しだけ心に留めてくれるだけで嬉しいです。
後、誰か、教えてほしいことがあります。
あの、天国と地獄っていうBGMが流れていたのはわかったのですが、もう一つ人たちが殺し合いをしてる時にかかっていたクラシックの音楽を教えて欲しいです。
わからなすぎて正直あまり寝れていません。誰か教えて笑
感想としては以上です。
総合評価としては
初等教育ロイヤルは
演技力についてはほぼ文句なしの4.5/5.0
脚本・構成だけ3.0/5.0ですね。
笑いは4.0/5.0で十分
感動もところどころありで4.5/5.0くらいありました。
そんな感じです。
再々々演に倉知玲鳳さんがまたキャスティングされたら行きます笑
色々書いて申し訳ないです。本当に素晴らしい舞台でした。
ありがとうございました。
なんかかんだ書きましたが、未だに倉知玲鳳さんの演技については脳内から離れないきゃなでした。